「写真を撮るたびに、ストレージの残りが気になる」
旅行先で子どもの動画を撮りまくったら、帰る前にiPhoneの容量がレッドゾーンに。仕方なく古い写真を削除して、あとで後悔する。
そんな経験をした人は多いはず。
Appleがそのストレスを根本から変えるかもしれない技術を発表、名前は「PICO(Perceptual Image Codec)」。
写真の圧縮の常識が書き換えられようとしています。
「圧縮」の新しいルールが生まれた
2025年5月、Appleは新しい画像圧縮技術「PICO(Perceptual Image Codec)」を発表しました。
論文はarXivという研究プラットフォームで公開されていて、今のところ「いつiPhoneに載るか」は明言されていません。
ただ、その性能は注目に値しそう。
現在スマホやWebで使われているJPEGやAV1、VVCといった最新の圧縮技術と比べて、なんと同じ画質でファイルサイズが2.3〜3分の1になるのだとか。
「圧縮」ってそもそも何?
写真を保存するとき、スマホの中では「どの情報を残して、どこを削るか」という処理が行われていて、それが「圧縮」です。
たとえば、青空の写真を撮ったとき。空のグラデーションはほぼ均一なので、細部を省いても人間の目にはわかりません。
PICOはこの「人間の目が気づかない部分」を科学的に調べ上げ、そこを重点的に削ることで、見た目の品質を保ちながらデータ量を大幅に減らすことに成功したのだそうで、数百万ものパターンを試してたどり着いた設計、と聞けば、その精度への自信もうなずけます。
生活への影響——「あなたのiPhone」はどう変わる?
<シーン:子どもの運動会>
1000枚の写真を撮ったところ、今の技術なら5GBかかるのですが、PICOなら約1.7〜2GBで収まる計算で、クラウドの無料枠(多くは15GB)なら、単純計算で約3倍の写真が入ることになります。
さらに注目したいのがそのスピードで、iPhone 17 Pro Max相当の端末で、1200万画素の写真を0.23秒で圧縮、0.15秒で復号できるのだとか。
これはつまり「撮った瞬間に保存される」という体験を損なわないレベル。
クラウドへのアップロード速度も、データ量が減るわけですから自然に速くなりますし、外出先での「アップロード中・・・」待ち時間も短縮されるはず。
今すぐ何かする必要があるか?
まぁ、結論から言うと、今すぐ何かを変える必要はありません。
というのも、PICOはまだ研究段階で、iPhoneへの搭載時期も未定であり、搭載が決定となればおそらくOSアップデートでの対応となるでしょうからね。
こういう技術が出てきたということは、今後を見据えて以下を再考しておいてもいいかも。
① ストレージ容量の「大は小を兼ねる」 「とりあえず大容量を買う」という選択が、将来的には不要になっていく可能性がありますよね。次のスマホ購入時には、こうした圧縮技術の進化も選択基準に入れてみてください。
② クラウドプランの見直しは、もう少し待つのが賢明 今すぐGoogle OneやiCloudの容量を増やすより、この技術がどう普及するかを見てからでも遅くはありません。
③ 写真の整理習慣はやはり大切 どんな技術が来ても、「撮りっぱなし」の習慣は後悔のもと。年1回でいいので、アルバムを整理する習慣を作っておくと、ストレージ問題は根本から楽になります。
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 何が起きた? | Appleが画像圧縮技術「PICO」を発表 |
| 何がすごい? | 同じ画質でファイルサイズが最大3分の1に |
| いつ使える? | 未定(研究段階) |
| 今すべきことは? | 急いで動く必要なし。次のデバイス選びの参考に |
